ここまでの記事で水受けと電気受けについて考察したが、「2、潰しパにおける受けの必要性」で挙げたような代表的な潰しポケモンの中には、いまだに受けられていないポケモンが数匹いることに気がつく。現在すでに受けポケ枠が2匹確定してしまっているので、もはや受けに割けるポケモンはあと1匹と考えた方が良い。自由度のある潰しポケモンの選択を行うためには、できるだけ多くの枠をフリーにしておきたい。
その他のポケモンで要注意なのはボーマンダ、ゴウカザルの二刀流系と、カイリキー、ヘラクロスの格闘系である。この章ではこれら4匹に対する安定受けを探ることにする。
【ボーマンダ】
りゅうせいぐん、げきりんといった半減の難しい二刀を持ち、サブウェポンにはだいもんじ、ハイドロポンプ、瓦割り、じしん、つばめがえしなどを持つ。ゴウカザル同様全ての型を受けきるのは不可能なので、できるだけ安定した受けを探ると
マンタイン、エンペルト、ヤドキング、ヤドラン、ギャラドス
くらいしか思いつかない。ヤド2匹はりゅうせいぐんと逆鱗のどちらかを振っていない方に喰らうと致命傷になるので、交換出しは一種博打である。
【ゴウカザル】
インファイト、だいもんじ、くさむすび、かみなりパンチ、じしん、とんぼがえり、みがわり、めざパ氷など、技の多彩さではボーマンダのさらに上を行く。こちらも全ての型を受けきるのは不可能なので、できるだけ安定した受けを探ると
ドククラゲ、ヤドキング、ヤドラン、ギャラドス、ボーマンダ
などであろう。ただし、ゴウカザルは若干決定力に欠けるので、サブウェポンで抜群をとられても、体力が満タンの状態からならゴリ押しできる事も少なくない。それらを加味すると
スターミー、ミロカロス、シャワーズ 、水地面(リンド持ち)
なども受けの候補に挙がる
【カイリキー】
基本はノーガード爆裂パンチを繰り出してくる。先制の爪を持っていることもある。まれにインファイト根性型も見るが、小数派であろう。
ヤドラン、ヤドキング、グライオン、ギャラドス、ボーマンダ、ヨノワール、ミカルゲ
ただし、素早さが低いことを考えるとある程度体力を削ることさえできればあとは誰でも始末できる。よって対策の必要性は二刀流の2匹よりは低い。
【ヘラクロス】
根性火炎球剣舞メガホーンが脅威。また、まれにみがカムむしのしらせ型もいるらしい。
グライオン、ギャラドス、ボーマンダ、ヨノワール、ミカルゲ
ここまで何度も名前の挙がってきたヤド達は、こいつが最大の弱点である。また、素早さも85族とそこそこなので、後半に素早さの高いポケモンが残っていないと全抜きもありえ、カイリキーよりは優先度が高め。
さらに補足として、ゴウカザルとヘラクロスは死に出しに限ってはダグトリオで確実に倒すことができる。貴重な潰しポケモンの1匹をダグトリオに割くかどうかは重要な問題だが、一応考えておく。
不思議なことに、これら全てを受けうるのはギャラドスとボーマンダのみという結果になってしまった。もちろん、彼らだって万能ではなく、格闘ポケモンのストーンエッジは相当なダメージを受けてしまうし、ステルスロックが2倍というのも受けとしては不満な点である。まだ枠の決まっていない潰しポケモンにうっすらと受けをカバーしてもらうようなパーティーの組み方も考えられるだろう。また、ボーマンダについては一応受けの候補は挙げては見たものの、そのどれもがマンダの型によっては突破されてしまう可能性が拭いきれず、はっきり言ってボーマンダを安定して受けることは不可能であることに注意して欲しい。
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