2009年5月7日木曜日

9、起点

 潰しポケモンの選択肢として前章では「二刀流」「とんぼ返り」「身代わり」などの具体策を挙げてきた。今回は潰しポケモンの選択肢として「起点」の観点から考えて見る。

 起点とはある敵のポケモンに対してこちらの有利な潰しポケモンを交換出ししていくことで、交換時のダメージをほとんど受けることなく、安全に潰しポケモンを出していけるような相手を言う。具体的には「シャワーズはユキノオーやルンパッパの起点になる」とか、「グライオンを起点にしてゲンガーを出していく」などのように使う。

 潰しポケモンの宿命として避けられないのが「交換出しが難しい」という事である(ギャラドスやボーマンダのように耐久力のある潰しも存在するが)。例えば二刀流アタッカーの代名詞ゴウカザルは、普通の状況では交換出しは難しい。たとえ相手が相性的に有利なエアームドでも、万が一交換際にドリルくちばしがとんできたらたまらないので、普通は交換出しはためらわれるところである。よって、大抵の場合ゴウカザルは「敵の炎技を読んで」出て行ったり、「敵の交換を読んで」出していくことになる。

 しかし、潰しポケモンをゴウカザルのように交換出ししにくいポケモンばかりで固めてしまうと、対戦の中で潰しを出す機会が減ってしまい、結果的に長期戦になり潰しパの勝ちにくい状況ができあがってしまう。つまり、潰しポケモンの選択を考える時に「起点」を持っているポケモンは優先的に採用する動機となることがわかる。

 起点はポケモン固有のもので一般的に論じることは難しいが、大抵はタイプ相性によって規定されていると考えられる。起点にしたいポケモンをメタって、そこを起点にできるような潰しポケモンを選択するのが良い。一応以下に起点の例を挙げておく。

・ユキノオー、ルンパッパの起点
 シャワーズ、ミロカロス、ヌオーなど
・ヘラクロス、カイリキーの起点
 ブラッキー、悪ポケ
・ゲンガーの起点
 グライオン
・ボーマンダの起点
 ダグトリオ、ゴウカザル(めざ氷なし)
・ギャラドスの起点
 ゴウカザル(雷パンチなし)
・ラグラージの起点
 電気全般
・キノガッサの起点
 ギャラドス、水ポケ

 マタドガスなどは流し際の選択肢が鬼火くらいしかないので、ゴウカザルやウィンディを呼びやすい。

 他にも多くの起点があるので、潰しを選択する際には考えてみると良い。

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