2010年8月12日木曜日

35、パーティー紹介 nyusさん

【ボーマンダ うっかりや スカーフ】
【流星群 大文字 地震 逆鱗】
【特攻252 素早さ調整 残り攻撃】

【ギャラドス 意地っ張り 鉢巻き】
【滝登り ストーンエッジ 逆鱗 どくどく】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【シャワーズ 図太い 食べ残し】
【波乗り 冷凍ビーム 願い事 守る】
【HP252 防御252 素早さ4】

【ポリゴンZ 大人しい シルク 適応力】
【恩返し トライアタック 放電 自己再生】
【HP252 特防252 素早さ4】

【ソーナンス 穏やか オボン】
【カウンター ミラーコート アンコール 道連れ】
【HP244 特防252 素早さ12】

【メタグロス 意地っ張り イバン】
【コメットパンチ 地震 ステルスロック 大爆発】
【攻撃252 HP252 素早さ4】

【バトルビデオNo.】13-19664-95904

【パーティ説明】
奇襲要素をもちながら基本性能も定番の構成にひけをとらない型を積極的に採用しました。主に鉢巻きギャラと耐久シルクZにより崩していきます。

【ボーマンダ】
動きやすく終盤の全抜きも狙えるスカーフマンダ。素早さは最低限(ヘラクロス抜き)に抑えて攻撃と特攻に回していますが、相手のスカーフマンダと出会うことも多かったので今にして思えば最速の方が良かったですね。

【ギャラドス】
舞うことなくすぐに高火力が出せる鉢巻きギャラ。HDエンペルト程度なら半減の滝登りでも乱数3発になり、流しに来た相手を逆に流し返せるのが強力です。ステロが非常に痛いですが、ギャラドスとボーマンダはそれでも入れる価値がありますよね。

【シャワーズ】
メタグロスハッサムラグラージゴウカザルルカリオなど広範囲を任せ、とりあえず願い事をかけておくことで受けの割には隙を少なくできます。ナンスに弱いのは受けの宿命ですが、一応守るでコールのPPを削って足掻くことは可能です。スターミーやサンダースを呼ぶので、それぞれナンス、ポリゴンZで対処します。

【ポリゴンZ】
ポリゴンZの欠点である後出し性能の低さを補った型です。無振りでも火力が十分にあるので(ノーマルが等倍の相手ならほとんどが2発)耐久振りとはいえあくまで攻撃要因として使います。出ていく範囲は水や草、ダース(CSでもなんとか後出しから対処可能)といったぬるい特殊系統で、攻撃してきたダースを恩返しで倒すこともありました。ハッサムがあまりにも辛いので放電よりめざ炎の方が良かったかもしれません。

【ソーナンス】
メインターゲットはスターミー、あとは味方がスカーフ持ちに倒された時に刈り取ります。ステロ込みで眼鏡ポンプを喰らっても大丈夫なHDで、HPを1削って4振りドータクンを抜いています。

【メタグロス】
便利なイバングロス、ステロを撒いたら適当に殴って爆発します。イバンは意外と警戒されないので発動圏内に入れば簡単に1体もっていくことが可能で、暴走妨害としても優れています。水などで簡単に止まる構成ですが、これが止まる相手の多くはポリゴンZの起点にできます。HAハッサムに抜かれることが多かったので、現在は素早さに多少振っています。

皆さん対戦ありがとうございました。運営のelionさん、お疲れ様でした。とても楽しかったです。よかったら私のブログも見にきてください。
(http://blogs.yahoo.co.jp/nyus_scarlet_truffle)

【elionコメント】
 先発スカーフボーマンダは非常によく見る型です。個人的には無邪気最速をお勧めしますが、うっかりやにするとスターミーが一撃で落とせるというメリットがあるので一長一短ではあります。ソーナンスが入っているので敵のスカーフ先発に素早さで負けてしまっても刈り取れるため、火力を重視したのでしょうか。ソーナンスの起用は起点の作成のみならずスカーフ先発へのメタともなっているのがわかります。
 起点の少ないポリゴンZの耐久振りはクヴァリフさんも使っていた型ですが、なかなか面白いと思います。鋼は一体は必要でしょうから、ハッサムかグロスのうちグロスを選択したのもうなずけます。
 気になったのは残りがギャラとシャワーズで全体的にずいぶん青いパーティーに仕上がっているな、という点です。これではダースの10万ボルトを受けれる奴がいないので、電気受けが厳しいのではないかと思います。プレート持ちサンダースからポリゴンZへの10万ボルトは40-47%の被ダメージなので、自己再生で粘れるかどうかぎりぎりのラインですし、自己再生が読めるという事はゴウカザルでも誰でも無条件後出しができるという事ですから好ましい事ではありません。
 そうは言っても電気受けの記事で書いたように電気はかなり受けにくいタイプの攻撃なので、出来るだけダースを呼ばないように立ち回ることで対処するしかないのかもしれません。全員が起点を持てる構成になっているので、電気にさえ目をつぶれば立ち回りは比較的楽なパーティーに思えます。強いて言えばギャラマンダがステロが痛いのが気になりますが、受けはナンスでつぶすということであればステロが利いてくる前に短期決戦に持ち込めそうです。

2010年8月1日日曜日

34、パーティー紹介 Seikenさん、トキワグローさん

 更新頻度を上げると言っておきながらなかなか更新できずにおりました。社会人はなんだかんだでやることが多いですね。忙しいわけではないので、9月の新作はこつこつやっていきたいと思います。

【Seikenさん】

【ポケモン名】サンダース
【性格(特性)】臆病(ちくでん)
【持ち物】たべのこし
【技】10万V/めざ氷70/身代り/バトン
【努力値】
H252
S140(最速115抜き)
C28
残りD90

【ポケモン名】バンギラス
【性格(特性)】いじっぱり(すなおこし)
【持ち物】こだわり鉢巻
【技】石刃/かみくだく/地震/炎パンチ
【努力値】HA252s6

【ポケモン名】ガブリアス
【性格(特性)】ようき(すながくれ)
【持ち物】ひかりの粉
【技】クロー/身代り/地震/剣の舞
【努力値】AS252h6

【ポケモン名】スターミー(以下、☆)
【性格(特性)】臆病(自然回復)
【持ち物】珠
【技】冷凍B/ドロポン/10V/めざ炎
【努力値】CS252 h6 

【ポケモン名】ソーナンス
【性格(特性)】穏やか(影踏み)
【持ち物】イバンの実
【技】ミラコ/カウンター/アンコール/道連れ
【努力値】BD252h6

【ポケモン名】ギャラドス
【性格(特性)】いじっぱり(いかく)
【持ち物】オボンの実
【技】龍舞/石刃/滝登り/地震
【努力値】A252 S172(舞後最速115抜き)H86

文字数が足りなかったので、次の投稿と2回に分けました^^;
このPTの育成が完了し、このPTもどきで戦えたのは最後の2試合だけです。。。w
そこは2連勝で終えることが出来ました。
最初からこのPTでいってたら、どこまでいけたかなぁと思うと・・・悔いが残る大会になってしまいました。
長い考察ですが、長文駄文お付き合いよろしくお願いします。

砂使った潰しパです。
砂といっても、もちろん砂ダメを気にしてPT構築するようでは、勝てないと思っています。

まずダースの先発の役割&努力値について。

→最速115抜き調整したダースを先発にすることで、相手の先発(早さがあり、弱点が少なく、流せる範囲が広いポケが通常先発に入ってきているはずです)の早さの物差しにできます!
つまり、どの早さに調整しているのか、スカーフ持たせているのかが明らかになります^^♪
仮に先発スカーフマンダ等に確1にされてしまったとしても、ナンス死に出しで確実に返り討ちにできます。この時点でダメージレース突入ですね^^;

→先発バンギだと、ガブが警戒され、ただでさえ出にくいガブが余計厳しくなるが、ダース先発にすることにより、砂嵐の利用は分かりにくく、中盤に砂嵐にした後、ガブが全抜きできる可能性が増えます。

→H極振りによって、慎重テクニシャンハサムA6振りのバレパンで18~21.5%しかくらいません!なので、身代わりを確定で残したままバトンできます><!
いじぱハサムだとここで25~29.6%被ダメし、身代わりが確定でなくなるので、相手の性格が分かります^^♪

→同時に、いじぱグロスA極振りのバレパンも16.2~19.7%しかくらいません!!鉢巻だと25.5~30.2%くらうので、この時点で身代わりがなくなるかどうかで相手の持ち物がわかります!><
身代わりが残れば、ガブにバトンで確実に流せますし(その間に此方は舞える♪)、鉢巻だと分かった瞬間にナンスに交代すれば100%潰せます!これは大きいです^^;
また、ダース同士対峙した時、むこうのめざパやシャドボでほぼ身代わりが壊れません。これも大きいです

→終盤のみがわりバトンは、理論的にもガブにつなぐ最善の手段の一つです♪

ダースの初手は基本的には、身代わりです。
先発ステロは撒けなくなりましたが、ステロ要員や技スペを無理して入れるのはやめました^^;

以下、このPTになった前提です^^;

僕が一番最初にPTの中心にしたかったのが、ガブで、
ガブの最も強い使い方は、実戦を重ねた結果、
珠でもなくスカーフでもなくプレートでもなく鉢巻でもなくヤタピでもなく、砂嵐下の粉だと思いました!!
なので、バンギorカバは確定で入ってきます。

アタッカーが欲しかったので、バンギ採用。
バンギは相手のPT次第で、噛み砕くorエッジ打ち逃げが最も一貫性ありますね。地震サブウェポン決まりで、4枠目は悩ましいです。馬鹿力は、バンギ同士を意識してであってもいいですが、アクアテールや燕返しやしっぺ返し、氷Pでもいいと思ってます。
炎パンチはハサムや無道や銅鐸対策です。
ハサムなら性格次第では確1、無道銅鐸も確2は大きいです。1サイクル目は、噛み砕くなど一貫性高い技打っておいて、1サイクル目で相手に3匹のうちどれかの物理受けがいれば、2サイクル目は交代読みで炎打てます。

あとは、仮想敵を想定し、サイクルを作っていく感じですが、
まず、むこうにも砂利用ポケが多数いたことを想定して☆採用。
技スペが分からないうちは、同時にマンダ・ガブ・ヘラ・猿・水ポケ牽制になります。
ドロポン/冷凍B/10Vまでは確定といえるでしょう。
4枠目についてですが、ハサムを後出しされる環境が多い時は、むこうの蜻蛉確1、交代際のおいうち確1なので、めざ炎70にして、ハサムを返り討ちにできます。
これは環境&PT次第で、ハサムやヘラを、マンダ等で安定して流せる時は、めざ炎は不要ですね。
不要のときは、サイキネor自己再orスピンでしょう。ヘラ等を意識しつつ攻撃に一貫性を求めるならサイキネ、ギャラ&マンダを両方入れるならスピン推奨です。
(せこい話ですが、現行の砂嵐下で追討ち使った方が負けになるルールを利用して、☆に対してハサムは蜻蛉しか撃てない状況が予想されます。なので、あえて☆めざ炎でハサムを狩らずとも、4枠目をサイキネのままにしてギャラなどに交代するのも現実的でしょう。w)

次に、相手に☆がいたことを想定して、ナンス採用!
これは同時に、こだわり系を主としたアタッカー対策になります。
こだわり系だとわかった時は、ほぼ確実に狩れます。
こだわり蜻蛉だけは例外ですが、そこは注意してます。
このように、ナンスがうちのパーティに入っていることは、こだわり系だと判明するまで、できるだけ隠しておかなければなりません。我慢です。そうすれば、反射技で1匹、イバン道連れでもう1匹の理想的な形も見えてきます。ステロや砂嵐があれば、むしろイバン発動のためのHP調整はしやすいです。
ラティがいない環境では、HD252にする必要はないです。

そして、マンダ・猿・ヘラ対策の☆の負担を軽減するために、ギャラ採用。
舞ってからの抜き性能&地震入れて3ウェポンにするのが基本です!
(地震のところは、環境によって変えます。長持ち使用のためのねむかごor身代わりor撒きポケ・積みポケが多い環境では挑発ですね)
ギャラが地震持っていることが分からないうちは、グロス・ルカリオ・ジバコ対策になります!
ガブと合わせれば、グロス等は警戒すべき相手ではなくなるでしょう。

こちら、あと1匹は受けか、流し&後続無償降臨専門か、特殊ATでも面白いとは思いますが、
ダース(先発)を採用します!!
上記に書いてある先発メリット以外に、特性蓄電によりギャラ&☆に打たれる電気技への牽制になります♪
ダースには意外に地震うってくることが多いので、みがわり残したままギャラにつなげば絶好の舞い起点になります。
またメジャーですが、めざ氷で敵のマンダ&ガブ等の竜を牽制できるのも大きいです><!!
身代わりバトンも非常に優秀です!

ポイントは、序盤~はダース→ギャラ→ダースでうまくサイクルしていき、状況を見てバンギ、こだわり系が分かればナンスを出していきます。
この間に、相手の手の内を把握できればベストです。
ガブはできるだけ温存し、相手にS102族以上のヤツがいなくなった中盤以降の登場が理想です。
現実的には、多少運ゲになりますが、S102族以上の奴が残っていても、こちらが繰り出しやすい電炎岩技などで降臨させます。ギャラやナンスが散った後の死に出しもよくありますね。
(終盤まで残しておきたいのは☆&ダース。この2人が残っていると勝率upです。その前にガブが決めてくれることも多いですが。w)

天敵はユキノオーマンムーマニュラルンパなどがうまく入ったPTですが、今大会ではあまり見ませんでしたね。それらが単体で入っているだけなら、☆やギャラやバンギで対処可能です。
単体でも天敵と言えるのは、ヘラのみですね。正直、ギャラ・バンギ等で削っとくしかないです。タイマンになれば☆で狩れるので、まず排除しておきたいですが、このプレイングが大会後の対戦でも難しいポイントのうちの1つです・・・。w

読んでくださった方、ありがとうございました。

【elionコメント】
 私はサンダース先発は大いにありえる選択肢だと思っていますが、特に、万が一スカーフで刈られたときにもソーナンスで刈り返すことができる構成になっているのは好感が持てます。絶対安定な先発というのは存在しませんが、先発で不測の事態が起きたときにリカバリーできるように後続を組んでおくのは重要です。
 ガブバンギは6on6で強い組み合わせとして有名ですので、この2匹を軸に組むのもうなずける選択です。巷では砂ガブは強すぎるという意見が多いですが、仮にスターミーと対峙した時に勝てる可能性が0%のところを28%に引き上げていると考えれば、やはり素早さ勝負に持ち込まれると不利になるのは間違いないので、必要以上に意識するべきではないというのが私の意見です。砂ガブが一番強いのは身代わりが残せたときですが、これはナンス、サンダース、ハッサムなどから無償降臨で繋げた時に限られますので、ダースとナンスを同時採用するパでは砂ガブは相性が良いでしょう。
 ダース、ナンス、ガブ、バンギと来ると残り2匹は水を差したくなりますので、ギャラスターミーというのも自然な選択です。特にギャラはサンダースやナンスと相性が良いので竜舞型がほぼ必須だと思います。
 少々気になったのはナンスもガブも温存したいポケモンなので、序盤の立ち回りがダースギャラを基本としなくてはならなくなり、少々忙しくなりそうな点です。誰も後だしで出せない時は無理やりナンスを出していくのでしょうが、あまり好ましい選択ではなさそうです。ダースは特攻に振っていないせいでダース対決の身代わりは割れませんし、メタグロスに対する圧力もほとんどありません。また、スカーフストッパーも先制技も入っていないので竜舞ギャラに全抜きを許す可能性が非常に高いのも気をつけなくてはなりません。一匹一匹はギャラドスと直接対峙しても問題なさそうでも、ギャラドスを使うパというのはあの手この手で積む瞬間を狙っていますから、たった1舞で全抜きを許してしまう構成は危ないと思います。スターミーをスカーフマンダにしてみるのも面白いかもしれません。

【トキワグローさん】

【サンダース 臆病 雷プレート】
【10万 めざ草 身代わり バトン】
【特攻248 素早さ調整 残り耐久】

【シャワーズ 図太い 食べ残し】
【波乗り めざ電 願い事 バトン】
【防御252 素早さ調整 残りHP】

【ハッサム 意地っ張り 鉢巻】
【蜻蛉返り バレット 馬鹿力 追い打ち】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【マンムー 意地っ張り 珠】
【地震 氷の礫 リフレクター 吠える】
【攻撃252 HP252 素早さ4】

【ボーマンダ 無邪気 竜の牙】
【流星群 大文字 地震 身代わり】
【特攻252 素早さ252 HP4】

【ギャラドス 意地っ張り オボン】
【滝登り エッジ 竜舞 身代わり】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【パーティ説明】

☆サンダース:スカーフを察知できなければ一撃死しやすいというデメリットも有りますが、利点としては高い素早さを有していること、最近多い先発ギャラドスに強いこと、何をしてくるか読めない相手(特にゲンガー)に対して先制の身代わりで様子を見れることなどです。有利対峙ならば身代わりだけでなくいきなりバトンを選択することもありました。HPの消耗が激しいため序盤にパを回したら撃ちあってお役御免になることもよくあります。めざパは氷でもよかったかもしれません。

☆シャワーズ:水、猿、ギャラ受けです。ミロカロスと比較して草結びが通りづらいというのが利点の1つで、エンペルトや特殊猿の草結びは致命打には至りません。先発スカーフ持ち(特にマンダ)に対してとりあえず出してみたりもします。流しターンには願い事がデフォかもしれませんがサンダース同様バトンを選択することもあります。バトンはナンスから逃れるのにも役立ちます。素早さはラグやグロス意識で調整入れてます。守るが欲しくなる時は多々ありました。

☆ハッサム:よくある鉢巻ハッサムです。バレットは終盤の全抜きとストッパー以外には受けられやすいので基本的に使いません。

☆マンムー:こいつは最後に決まったのですが以下の3点の理由からチョイスしました。パがどうしてもサンダースを苦手としている点、決定力に欠ける点、鈍足が多いわりにスカーフ持ちがいないので先制技が欲しかった点。というわけで地震、礫、吠える、珠装備は確定です。この技構成ではギャラをよく呼ぶのでステロとの選択でしたがリフレクターを選択しました。2ウエポンでも意外と受けられにくさは出せました。

☆ボーマンダ:基本的に流しターンには身代わりです。特にこいつの場合は姿を見せただけで流れてくれることが非常に多いので身代わりの使い勝手はかなりよかったです。よくあった展開としては「『流星群読みで交換』を読んで身代わり→次のターンに大文字」でした。これで流星群を受けに来た鋼を狩れます。

☆ギャラドス:2ウエポンの竜舞ギャラドスです。最後の1枠には身代わりをチョイスしました。マンダ同様に姿を見ただけで流れてくれるので身代わりがよく決まります。先発で出す人も多いですが、相手のパにギャラ受けがいると割と簡単に止まってしまうのでなるべく終盤まで姿は見せないようにして相手の受けを葬ってから暴れさせるようにします。威嚇も撒けるので一応終盤によく見るハッサムやルカリオもそれなりに対応出来ます。特にハッサムはこいつで完全に黙ります。耐久もそこそこあり身代わりでHPを消費するので持ち物はオボンです。竜舞後は最速115族抜きなのですが、最近では最速130族抜きが少ないためか舞った後にも関わらずサンダースやクロバットが引くことは少なかったです。

☆パーティ全体として:序盤を制して主導権を握るのをまず目標にするパです。基本的には上の3体(ダースシャワハッサム)から交換読みのバトンや蜻蛉で繋げてマンダで1体葬っていくのがよくある序盤の流れです。場合によってはギャラやマンムーの出陣機会もありました。流しターンにとりあえずぶっぱでは結局こちらが流されることになるのでこちらはなるべく流されずに先手をとっていくことを意識しました。

主に相手の交換読みで使うための、サンダースやシャワーズのバトンタッチ、ハッサムの蜻蛉返り、ギャラドスやボーマンダやサンダースの身代わりなど、流しターンにアドバンテージをとれるような選択肢を全員に用意していることが特徴として挙げられるのではないかと思います。マンムーのリフレクターもそれなりに広範囲の相手に対して向けることができます。

終盤に向けてはハッサムマンムーギャラドスを意識的に残しつつ立ち回ります。終盤だけで見た場合このパはスカーフ持ちがおらず素早さを上昇させる手段もギャラの竜舞しかないため先制技持ちは貴重です。
相手が流れずに居直ってきた場合に弱いという点、雨以外の天候に弱い点、ステロに弱い点がこのパの弱点です。相手の居直りに弱いというのはこちらの思考が読まれる長期戦になったときによくありました。また大会中は砂や晴れに壊滅させられたこともありました。が、最も致命的なのはステロに弱い点。ただでさえギャラマンダはステロに弱い上に身代わりでHPを削ってしまうと半分しかHPが残りません。結局マンダの出陣機会が減らされることになり相手に圧力がかかりづらくなり、結果こちらが先に消耗してしまい負けるパターンが多かったです。シャワーズの願い事でなんとかなるパターンは少数でした。
ステロに弱いのは6on6では致命的なので改良の余地はあると思います。

【elionコメント】
 ギャラマンダの同時採用でスピンを入れていないところに好感が持てます。ただし、Seikenさんも同様ですが、ギャラドスは陽気で130は抜いておくべきだというのが私の結論です。
 珠マンムーは私も使ったことがありますが、自己再生を連打するヤドランやミロのような受けで止まってしまった時に珠の反動が負担になるのが時に問題になります。
 このパーティーはギャラマンダという潰しを採用している潰しパなのですから、敵にステロを撒かれようとステロの効果が利いてくる前に潰しきらなくてはいけません。にも関わらず、シャワーズとマンムーという鈍足の2匹がその潰し速度をそいでいるように思います。おそらく敵はステロを容易に撒けるでしょうから、こちらはギャラマンダが削りきられる前に勝負を決めなくてはなりませんが、止まりやすいマンムーと受けのシャワーズはいたずらに交換回数を増やしてしまい、ジリ貧に陥ってしまいそうです。
 初手サンダースがスカーフで落ちたときのリカバリーが考えられていませんので、先発を変えないのであればナンスを入れるのが普通の改善案でしょうか。まずはマンムーを抜くところからいじってみたいパーティーだと思います。

2010年6月19日土曜日

33、パーティー紹介 きたさん、クヴァリフさん

お久しぶりです。引き続きパーティー紹介ですが、あんまりのろのろしていると新作が出るまでに紹介が終わらなそうなので少しペースを上げます。

【きたさん】

【グライオン 腕白 ヤチェ】
【ステロ エッジ とんぼ ちょうはつ】
【防御252 素早さ調整 残りHP】

【ロズレイド 臆病 スカーフ】
【リフスト めざパ炎 ヘド爆 眠り粉】
【特攻252 素早さ調整 残り特防】

【サンダース 臆病 食べ残し】
【10万ボルト めざパ草 願い事 バトンタッチ】
【素早さ調整 特攻248 残り耐久】

【スターミー 臆病 メガネ】
【ドロポン 冷凍 10万 サイキネ】
【素早さ252 特攻252 特防4】

【ハッサム 意地っ張り ハチマキ】
【とんぼ返り バレットパンチ 追い打ち 馬鹿力】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【ルカリオ 意地っ張り 珠】
【しんそく かみくだく 剣の舞 インファ】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【バトルビデオNo.】申し訳ありません。撮ってありませんでした

【パーティ説明】
パーティーコンセプトとしては、ある程度器用に立ち回れるグライオンを先発にして、ハッサムとグライオンのとんぼを起点にしつつ、出せるタイミングでルカリオを出して全抜きを狙った構築です。

大会中ではロズレイドとスターミーの役割が近く使いにくかったのと、潰しパが多く先発グライオンでは安定して動きにくい事が敗因となる事が多かったです。

【elionコメント】
 ご本人が指摘している通り、先発にギャラマンダが多い環境では先発グライオンはいきなり不利になることが多かったのではないでしょうか。先発は偶発対峙だとはいえ、メジャーどころに対策を持てないグライオンを先発にするのは誤った選択だったと思います。地震を持てずに決定力にも欠けるので、ステロを撒くだけしか仕事が見あたらないのであれば他に適任がいそうです。
 しかし、グライオン以外のメンバーはよく見るバランスの潰し構成となっており特に文句がありません。強いて言えば炎弱点が3体おり、大文字に後出し出来るのがスターミーだけなのが気になる所です。グライオンを外して水かドラゴンをもう一匹入れるとバランスが良くなるのではないでしょうか。ゴウカザルやギャラドスなどの水受けを呼ぶ潰しがいないので、ロズレイドが起点を持ちにくいようであればスカーフガブなども考えられます。


【クヴァリフさん】

【ギャラドス 意地っ張り ハチマキ】
【滝登り エッジ 地震 逆鱗】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP特防】

【ゲンガー 臆病 黒いヘドロ】
【シャドボ 気合玉 身代わり 怪しい光】
【素早さ252 特攻252】

【ソーナンス 穏やか オボン】
【カウンタ ミラコ 道連れ アンコ】
【HP252 防御128 特防128】

【ポリゴンZ 大人しい シルクのスカーフ】
【トラアタ 恩返し めざパ炎 自己再生】
【HP252 特防252】

【メタグロス 意地っ張り イバン】
【思念 コメット ステロ 大爆発】
【素早さ調整 残りHP攻撃】

【ルカリオ 意地っ張り 珠】
【インファ 噛み砕く 神速 剣の舞】
【攻撃252 素早さ252】

【パーティ説明】
ギャラドス:素早さ最速バンギ+1 C補正珠マンダ流星群耐え
初手で有利な相手が多く、止まりにくいので使い易いです。
後出しもし易いですがステロが弱点。

ゲンガー:無効読みやナンスから繋げることが多いです。
身代わりは様子見の他にダイブや逆鱗をやり過ごしたり運ゲに使いました。

ソーナンス:スターミーやこだわり系を排除します。困ったら出します。
抜け殻スターミーが増えた気がします。

ポリゴンZ:ミロシャワ☆等に出します。
ゲンガーが苦手なハピナスやハッサムを呼んで倒せればベスト。

メタグロス:流星群、逆鱗受け。ステロ巻いて爆発。

ルカリオ:極力最後まで隠します。1/4耐性を活かして出すことも。
ポリ乙やナンスがいるせいでゴーストに弱いので噛み砕くを選択。

【elionコメント】
 先発のハチマキギャラドスは知っている人は知っている型ですね。先発でギャラドス対決、ボーマンダ対決が増える中、威嚇を受けても初手から決定力を落とさずに殴れる型で、アンチ先発ギャラドスなギャラドスです。舞ギャラが使いにくいと感じるパーティーでも使いやすい型です。
 メタグロスは竜と岩という受けにくいタイプの技を半減できるので今回も人気があったようですが、ステロを撒いてイバン爆発という使い方をする型が多かったようです。半減を読んで出していく関係上HPが減りやすいので、使い捨て感が強いのは仕方ないかもしれません。僕のグロスは珠バレパンで自殺することも多かったです。
 珍しいのはポリゴンZの型でしょうか。特防特化で自己再生を持つので特殊受けかと思いきや、シルクスカーフを持っての二刀流でハピで止まりません。ミロシャワを起点にしてトライアタックを打つことで状態以上の圧力をかけられるという型になっています。僕自身は使ったことがないのですが、面白い動きをしてくれそうです。
 パーティー全体のバランスとしては、勝ち筋が基本的にルカリオ、もしくはゲンガーが身代わりを張っての全抜きしか用意されていないのが気になりました。舞ったルカリオが思いがけずマッハパンチで落ちたりしたら厳しいのではないでしょうか。とはいえ、一匹一匹の型はよく考え抜かれていると感じました。

2010年5月2日日曜日

32、パーティー紹介 elion

【ギャラドス 陽気 食べ残し】
【滝登り エッジ 身代わり 竜舞】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【ボーマンダ 無邪気 スカーフ】
【流星群 大文字 逆鱗 地震】
【素早さ252 特攻252 攻撃4】

【サンダース 臆病 雷プレート】
【10万ボルト めざパ草 願い事 バトンタッチ】
【素早さ調整 特攻248 残り耐久】

【スターミー 臆病 メガネ】
【ドロポン 冷凍 10万 高速スピン】
【素早さ252 特攻252 特防4】

【ハッサム 意地っ張り ハチマキ】
【とんぼ返り バレットパンチ 追い打ち 馬鹿力】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【メタグロス 意地っ張り 珠】
【思念の頭突き バレットパンチ 地震 寝言】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【バトルビデオNo.】92-08553-89174

【パーティ説明】
 今回の大会用に新調したパーティです。

 前回のパーティーは600族とナンスを使わないというコンセプトを持って作っていたのですが、今回はなんでも有りで組んでみました。メタは前回と同様にメジャーを中心にし、受けを入れない完全潰しパにしました。アイテムは相変わらず拘り3つと珠プレート食べのこしです。以下個別に説明します。

【ギャラドス】
 サンダース、クロバットを意識して陽気で素早さ調整にしましたが、これは正解だったようです。ただし、調整先をミスって予選落ちした感があるので詳しく説明します。

123 1舞でスターミー(183)抜き
126 2舞でスカーフボーマンダ(250)抜き
133 意地っ張り最速
134 1舞で130族(200)抜き
135 最速70族(134)抜き
138 2舞でスカーフスターミー(274)抜き
140 最速75族(139)抜き
146 最速80族(145)抜き&陽気最速

 ギャラドスの素早さ調整はざっとこれくらいあるかと思いますが、今回の私のギャラドスは135にしてありました。ところがスカーフスターミーと最速ドーブルに試合で出くわした上に、調整していなかったばかりに不利になったり負けたりしてしまいました。
 前回は挑発+ソクノだったのを今回は身代わり+食べ残しに変更しました。身代わり+食べ残しは積みと相性が良く、ギャラドスに関しては基本的には挑発よりも使いやすいです。問題はナンスに弱くなる点とエアームドの吹き飛ばしを回避できない事です。今大会では身代わりを残して全抜きにかかることも多く、やはりギャラドスは600族でないくせに強すぎるなという印象です。
 ちなみに、HPは176まで上げておかないと食べ残しの効果が減りますし、地味にずぶといミロシャワの冷凍ビームを身代わりが耐えることもあるのでその辺も考えて調整するのが良いでしょう。攻撃を抜くのは基本的には考えたくありませんが、身代わりがあると2回舞えることも多々ありますので、素早さを調整した後に少しくらい攻撃を抜いてHPと特防に振るのは大いにある選択肢です。

【ボーマンダ】
 今回はギャラマンダの両方を使うという発想が根本にありました。僕の意見では現環境でマンダの素早さは遅すぎるので使うのならスカーフが良いと思います。スカーフを持つことでめざ氷を持つ猿にも最低1回は後出しできますし、もともと広い起点が広がります。スカーフによって決定力が不足するので、本来受けに強いはずのマンダがミロやハピで止まる事もありますが、潰し対決が多い環境ですし、受けに対しては適切な潰しを無理やり交換出ししていけばなんとかなる程度の決定力は確保できています。
 巷には桂馬ンダというものも存在するようですが、6on6では同族対決を意識して素早さは最速にするのが良いというのが僕の結論です。実際に同族との同速対決は大会中2回やって2回負けましたが、それでも最速にすべきでしょう。素早さを削って攻撃系や防御系に振ることで面白い調整ができるのは有名ですが、最後にスカーフ対決になった時に必ず負けるというのは困ります。

【サンダース】
 お気に入りの潰しですが、今回は身代わりを願い事にしてみました。というのもHPの消費によってバレパン圏内に入ると途端に動きが悪くなるので、交換が読める時はバトンタッチを選択する、と決意して対戦に臨んだためです。願い事は死にかけのターンに先制で打って次の1匹の体力回復に使う、サンダース同士のめざパ対決を制する、トド突破などに使うつもりでした。しかし、実際は願い事を使う機会がなく身代わりの方が良かったようです。交換が読める時でも身代わりを残してつなげたほうが良い時もありました。

【スターミー】
 ギャラマンダを使うに当たってスピンがないと厳しいかな、と考えてクラゲとの2択でこいつを選択しました。115族の素早さはやはり後半に頼りになるのでスターミーの選択自体には問題がなかったと思いますが、スピンはいらなかった気がします。スピンのターンに殴った方が早いですし、ギャラマンダもそこまでHP残量が大事なポケモンではなく、むしろHPが1でも全抜きが狙えるようなポケモンたちなのでステロへのケアはやりすぎでした。

【ハッサム】
 サンダースと共にお気に入りです。この構成が強すぎるので特に言う事はありません。ハチマキ持たせないとパワーが出ないので拘れないなら以下の剣舞型でしょう。

【ハッサム 意地っ張り 珠】
【剣舞 バレットパンチ 電光石火 選択】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

 中盤に出してとんぼ返りから流れを作る運用を考えるならやはり僕の型に落ち着くかと思います。

【メタグロス】
 先発ギャラドスを長年使っていると、先発マンダの流星群orギャラドスのエッジが急所に当たっていきなりゲームが終わったりします。というわけで先発でギャラマンダに出くわした時にグロスで半減で流しにかかるという意図で組み込みました。だいたい思惑通りに動いてくれたので正解だったと思います。もともと竜と鋼が強い環境ですし、鋼は2匹いても良いですね。
 コメパンを抜くという選択はかなり勇気のいる選択でしたが、基本的にグロスに出てくるのは水なので一貫してダメージが通る思念の頭突きをメインウェポンにする発想が最初からありました。次に意識したのは対グロス、ハッサムという鋼対決です。これを勝ち抜くには先制して地震を当てる必要があるので素早さを高く調整し、地震を持たせました。さらに6on6の終盤を意識すると最後までお荷物にならないためにバレパンを入れることになります。ストッパーとして先制技は何匹いても困らないですし、地味にハピナスを思念+バレパンで突破できるので電磁波を浴びていても卵産みで粘らせない効果があります。
 ここで最後の1枠を何にするか考えた時に、コメパンはほとんど仮想敵がいないのです。むしろヤドランに通る雷パンチや大爆発のほうが欲しいです。しかし眠りもドーブル、ロズレイド等いないとは断言できないので最終的に寝言を入れることになり、今回の変態グロスが生まれました。ステロも選択肢には上がりましたが、ステロ撒く暇があったら思念で殴るのが良いと考えて入れませんでした。

 バトルビデオはのあさんとのものです。

 惜しくも予選突破はなりませんでしたが、みなさんと対戦できて楽しかったです。参加してくださった皆さんは改めてありがとうございました。今後もパーティー紹介を中心に少しずつ更新予定です。

2010年4月18日日曜日

31、パーティー紹介 slakeさん

準優勝のslakeさんのパーティーです。

【ラグラージ ひかえめ イバンの実】
【ステロ 冷凍 ドロポン だいちのちから】
【特攻252 素早さ20 残りHP】

【ハピナス ひかえめ ぬけがら】
【草結び 冷凍 電磁波 タマゴ産み】
【防御252 素早さ60 残り特攻】

【ヨノワール わんぱく 食べ残し】
【おにび じしん 雷パンチ かげうち】
【HP252 防御252 攻撃4】

【スターミー 臆病 メガネ】
【ドロポン 冷凍 10万 キネシス】
【素早さ252 特攻252 HP4】

【ゴウカザル むじゃき スカーフ】
【インファ オバヒ 雷パンチ めざパ氷】
【攻撃252 素早さ252 特攻4】

【ルカリオ ようき 珠】
【剣の舞 インファ しんそく かみくだく】
【攻撃252 素早さ252 特攻4】

【バトルビデオNo.】80-72624-84861

【パーティ説明】
 最近多くなってきた潰しパを意識した流しパです。ステロを撒いて受けつつ、流し際には交換読みで抜群を取りにいったりします。
 先発のラグラージは基本的にはステロを撒いて、後半はイバンで一体持って行く感じです。相手の先発がマンダの時だけは冷凍で押します。その場合イバンはステロを撒くのに使ったりします。ステロ+1対1交換までが役割ですね。

 ハピとヨノワは受けを重視していて、タイプ相性がいいです。ハピの草結びは電磁波が効かないラグやドサイドンに打ちます。また、ドラゴンを無理矢理冷凍で倒すこともあります。マンダは基本的に初手流星群なんで後出ししてました。ガブのハチマキ地震も耐えるので1対1交換ということもありました。
 ヨノワは物理全般を受けるのですが、何よりギャラとインファを安全に受けれます。雷パンチはギャラ意識です。
 この2体で大体の奴は受けれていたと思います。あとは読みの力で下記のアタッカーを出せるかどうかにかかってきます。

 猿は言わずもがなストッパーです。スカーフマンダ、竜舞ギャラなどを止めます。決定力がないので使いどころが難しいですが、最終局面でインファ全抜きということも多かったです。また、ナンスに弱いので気をつけて使ってました。

 スターミーはミロシャワを起点に出来るアタッカーです。滝登りが読めればギャラにも出てました。決定力を上げるためにメガネにしてますが、読み合いが必要になる難しいやつでした。基本的にはドロポンぶっぱですがwメインウェポンが水のやつは強いですよね。

 そして最後にルカリオ。こいつがうちのパのメインアタッカーになります。最終的に敵のパが全員見えたら剣舞をする隙を探して、しんそく、インファで全抜きします。

 このパのコンセプトは、受けの2体+ラグで出来るだけ相手のパの戦力を明かし、削り、たまに出てくる猿+☆で敵数を減らす。そして、ステロダメージや流し際のダメージで削れたHPをルカリオの剣舞しんそくで抜ききるという感じです。

 今回の大会では潰しパが多かったのでコンセプト通りに動くことが多く、残機を残したまま全抜きすることが多々ありました。それが決勝に残れた最大の理由だと思います。

【elionコメント】
 初手ラグでステロを撒き、ハピヨノワで特殊と物理を流し、削りが入った終盤に剣舞ルカリオで全抜きを目指すという流しパです。個人的には流しパでこの成績は立派だと思います。予選の成績も優秀でした。

 初手ラグはボーマンダと当たる可能性が高いので冷凍ビームを持たせるのは個人的には大賛成です。相手の初手ギャラドスに対して不利になるのは仕方ないので、後出しできるギャラ受けを用意しておくのも重要です。あまりいないものの、初手ゴウカザルに草結びが入っていると一気に不利になる構成ではありますが、多くの初手ゴウカザルがタスキステロorスカーフとんぼなのでそれほど気にしなくても良いでしょう。

 打ち合いにはスカーフ猿、スターミー、神速ルカリオに加えてかげうちヨノワがいるのでそれほど弱くありません。ただし、ハピナスの技がハッサムグロスに完全に起点にされてしまう構成なので、大文字を恐れずに出てくる鋼には手を焼きそうです。仮に電磁波が入ってもハチマキ思念やハチマキとんぼが飛んで来れば無傷では済まないでしょう。

 物理はヨノワに任せるという構成のようですが、再生回復でない以上ヨノワが落ちる速度もそれなりに早そうで、あっという間に打ち合いになることもあるのではないかと思います。

 流しパといえど拘り持ちが2体いるのは個人的には好感が持てます。しかし拘りでは後半の立ち回りが難しい事も考えられ、ルカリオをどれだけ温存できるかがカギを握っているように見えます。

2010年4月11日日曜日

30、パーティー紹介 のあさん

優勝したのあさんのパーティーです。

【ボーマンダ 控えめ スカーフ】
【流星群 竜の波動 大文字 ドロポン】
【特攻252 素早さ252 HP4】

【ギャラドス 意地っ張り ヨロギ】
【滝登り エッジ 地震 電磁波】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【サンダース 臆病 食べ残し】
【10万ボルト めざパ氷 身代わり バトンタッチ】
【特攻252 素早さ調整 残りHP】

【ヘラクロス 意地っ張り ハチマキ】
【インファイト メガホーン エッジ 寝言】
【攻撃252 HP252 素早さ4】

【メタグロス 意地っ張り イバン】
【コメパン 地震 ステロ 大爆発】
【攻撃252 素早さ調整 残りHP】

【シャワーズ 腕白 オボン】
【波乗り 冷凍 願い事 欠伸】
【HP252 防御252 素早さ4】

【バトルビデオNo.】96-00890-87607

【パーティ説明】
 流し性能を重視した潰し寄りの流しパです。ギャラ・グロス・ヘラなどは素早さに振ることも考えられますが流しを意識してほとんどHPに振っています。

 先発はボーマンダでタイマン性能を上げるためにスカーフを持たせており、スカーフを持たせると二刀にするメリットが薄れるので特殊一本に絞っています。基本は流星群を逃げ打ちし、流星群を打ったら必ず引くようにしています。

 ギャラは流しを重視した構成になっています。地面や格闘の物理アタッカーを起点にし、電磁波を撒いたり潰せると判断したらそのまま潰しに行きます。うちのパは鈍足ポケが何体かいますので、電磁波を撒くことで味方が非常に動きやすくなります。地面や格闘はエッジ装備も多いのでヨロギのみを持たせており、ルカリオやギャラのエッジを耐えて逆に潰しにいくといった場面もありました。

 メタグロスは上2体の弱点である岩、ドラゴンタイプの流しです。コメパンは水タイプで簡単に受かるので序盤はステロを撒き、それ以降は大爆発で1対1交換を狙います。持ち物はイバンのみを持たせており耐久力も高くステロも合わせてダメージの調整がしやすいのでイバン爆発が決まる場面もありました。

 サンダースはサポート寄りの構成でギャラドスやメタグロス止まりやすい水タイプに出していきます。序盤は身代わりバトンから味方に繋ぎ、終盤は高い素早さから殴りあいます。

 シャワーズもサンダースと同じくサポート要員です。自身から殴りにいくことはほとんどなく、願い事や欠伸からの味方の無償降臨を狙います。また、特性貯水は非常に便利で拘ったスターミーなどのドロポンを受けにいくという場面も多々ありました。

 最後はヘラクロスでおそらく現環境で初手から最も決定力の出せる物理アタッカーではないかと思います。ハチマキインファイトはエアームドすら2確で半減なしには受け切れません。なるべく場に出したいため努力値は素早さではなくHPに振っており、サンダースの身代わりバトンやシャワーズの願い事でさらに回数を稼いでいます。受けきれない火力を叩き出せるので基本的にこいつを場に出す度に相手のポケモンを一体持っていきます。

 全体として若干ステロが痛いパですが、最近はステロを撒かないパも多くなんとかなっています。また、このパは先制技や積み技もないですし遅めのポケモンが多いので終盤の打ち合い能力が非常に低いです。そのため、序盤から中盤にかけていかにアドバンテージをとるかが重要になってきます。

 今回特に意識したことは「相手のポケモンを素早く把握すること」そして「こちらのポケモンを把握されないこと」です。序盤から確実にアドバンテージをとり、そのまま情報量の差で終盤の作戦勝ちを狙います。流しを意識した構成ですので序盤の立ち回りはほとんど有利に進められ相手のポケモンを把握することには困りませんでした。このようなパの構成に沿った作戦が、今回いい結果を残せたのではないかなと思います。

【elionコメント】
 今大会ではスカーフボーマンダがやはり多かったです。ボーマンダの素早さは最速ヘラクロス抜き以上は確保する必要がありますが、これだけボーマンダが多い以上、無邪気最速にするのが最善の選択だと思います。

 メタグロスが入っていますが、先発マンダにエッジ、流星群が飛んでくることが多いでしょうから、初手からグロスに交換という選択肢も大いにあったことと思います。

 唯一シャワーズが受けとして入っているよく見る形の潰し5受け1の構成です。シャワーズはソーナンスに捕まってしまいますが、あくびで対処していたのでしょうか。シャワーズは技スペースが厳しく、めざ電を入れられない事がありますが、これだとギャラドスの身代わりが割れなくて困ることもあるはずです。

 全体としてタイプのバランスが良く、全員が起点を持つポケモンなので後出ししやすかったのではないでしょうか。気になるのはギャラマンダの2体がステロ2倍な点ですが、短期決戦ならそれほど気にならないかもしれません。特にスカーフマンダはHPが1ポイントだけ残っていれば十分活躍できるので、下手にスピンを入れようとしなかったのは正解だったと思います。

 打ち合い性能としてはスカーフマンダ、サンダースのみが強く、残りは鈍足で先制技がありません。これはつまりのあさんが終盤の打ち合いに持ち込まれる前に優勢を築くことに成功した事の裏返しで、起点を重視した構築によって序盤から中盤にかけてアドバンテージを取ることができたという事になります。

 6on6の構築は以前の記事で紹介した通り「序盤、中盤、打ち合い」といった3つの段階を意識して行う必要がありますが、今回の結果はこの中でも序盤、中盤がより重要という事を示唆しているのかもしれません。

2010年4月10日土曜日

29、elion杯決勝

 決勝の解説を簡単に行います。残機数はのあさん視点で、ダメージのパーセンテージは累計ダメージ量を示しています。

バトルビデオNo.
のあ視点 96-00890-87607
slake視点 80-72624-84861

 ボーマンダvsラグラージの初手はよくある組み合わせかと思いますが、これはボーマンダ不利の組み合わせなので引っ込める方が無難でしょう。スカーフマンダはストッパーになったりパーティーの重要なポジションを占める事が多いので、最初から捨てるのはもったいない。

流星群70% 冷凍ビーム100% のあマンダ死亡5-6

 死にだしヘラクロスvsラグラージの勝負。ヘラクロスはハチマキ持ちと考えるとエッジorインファイトの読みあいで、slakeさんはうまくやればチャンスの場面。ヘラクロスはギャラマンダを呼ぶことが多いので一発目はエッジを選択する人が多いですが、のあさんもその通りでした。

ラグ交換ヨノワール エッジ30%

 結果的にはここでラグラージが押していれば形勢は大きく傾きました。ラグがイバンを持っていたため温存したかったのでしょうが、マンダとの1対1交換で元が取れているのだから、捨てていく選択肢もあったでしょう。エッジを半減で耐え、激流ドロポンでヘラを持って行けばHPはイバン圏内に入り、ラグ1匹で3匹抜きまで見える所でした。

エッジ60% 雷パンチ急所50%

 のあさんは押すしかないのでエッジ連打。ヨノワールは雷パンチで削りに来ました。

ヨノワ交換ラグ エッジ90%

 結局こだわりを見切ったslakeさんがラグを戻してイバン発動させます。

イバンステロ エッジ100% slakeラグ死亡5-5

 死にだしルカリオvsヘラクロス。エッジでこだわっているのでヘラは引っ込むしかありません。

ヘラ交換ギャラドス 剣舞

神速80% 地震100% slakeルカリオ死亡5-4

 あっという間にルカリオを失ってしまいました。これを思えばルカリオは剣舞でなくインファイト打ち逃げすべきだったでしょう。むしろ、ヘラクロスを流すのにルカリオでなくスターミーやゴウカザルといった他の素早いポケモンを使うべきだったかもしれません。slakeさんのパーティーは流しを重視して最後にルカリオで全抜きを狙う構成でしょうから、ここでルカリオを捨てたのは致命的でした。

 死にだしスターミーvsギャラドス。スターミーが何を撃ってもギャラドスは一撃なので、のあさん側は下手に交換しないで捨てるのが自然でしょう。

ドロポン100% のあギャラドス死亡4-4

 死にだしサンダースvsスターミー。よくある有利対峙で、サンダース側は身代わり、バトン、10万と3つの選択肢があります。

スターミー交換ハピナス 10万ボルト20%

身代わり 冷凍ビーム25%

サンダースバトンメタグロス 冷凍ビーム20%

 直に10万ボルトを打ちましたが、ハピに受けられました。そして身代わりを割る交換の後にバトンタッチでグロスにつなげる展開。どうという事のない押収ですが、この間にのあさん側は「サンダースvsスターミーの有利対峙」「サンダースのHP25%」「グロスのHP20%」を失っています。このように、すでに場にステロが撒かれている状態でハピナスにぴったり止められる状態というのはHPの消耗が激しく、潰しパとしては好ましい展開ではありません。

コメットパンチ急所100% slakeハピナス死亡4-3

 ここで勝負の流れが決定付けられたたかと思います。メタグロスはアームハンマーを持っていない限りハピナスを一撃で持って行けませんから、麻痺が入るとタマゴ産みで粘られてしまう事があります。電磁波+タマゴ産みで粘らせないためには鋼プレートや珠を持たせてコメットバレット、思念バレットで削りきる努力が必要です。のちにメタグロスが残るのですが、ここで麻痺が入っていれば今後の展開は大きく異なったでしょう。

 死にだしスターミーvsメタグロス。グロスのHPが残りすぎているのでスターミー側のドロポンが見え見えになっており、のあさんは安心してシャワーズを出して行けたでしょう。

メタグロス交換シャワーズ ハイドロポンプ0%

スターミー交換ヨノワール 願い事

シャワーズ交換ヘラクロス 鬼火

かげうち60% メガホーン100% slakeヨノワール死亡 4-2

 10万ボルトを持っているスターミーにシャワーズを後出ししていくのは違和感があるかも知れませんが、この時点でslakeさん側はスカーフもメガネも見えていませんので、こだわり読みでシャワーズを出していくのは普通のプレイングでしょう。仮に10万をもらっても一撃死はしないので、サンダースで受け直せば良いのです。
 一方、slakeさん側は仕方ないにしても願い事からヘラクロスに繋がれ、しかも鬼火が入ってしまうという最悪の展開になってしまいました。しかし、諦めても仕方ない状況からslakeさんは驚異的に粘ります。この後のプレイングは非常に面白かった。
 死にだしゴウカザルvsヘラクロス。この時点でslakeさんの手持ちはスカーフ猿とメガネスターミーの2体のみでしかもスターミーはこだわりスカーフorメガネがばれています。のあさんはサンダース、シャワーズ、メタグロス、ヘラクロスの4匹。

オーバーヒート100% のあヘラクロス死亡3-2

 ヘラクロスを残してもゴウカザルとスターミーに先制が取れないので捨てるのは自然でしょう。
 死にだしサンダースvsゴウカザル。

オーバーヒート80% 10万ボルト80%

 お互い押し合ってHPが約20%残りました。この時点でのあさんはスカーフ猿とメガネスターミーの持ち物構成がわかったでしょう。ところで、サンダースの10万ボルトではゴウカザルを確一できないのは覚えておくと良い情報です。インファイトで特防が下がっている場合のみ確一になります。

サンダース交換シャワーズ オーバーヒート20%

 猛火発動でダースが死んでは困るので当然の交換。ゴウカザルの特攻はこの時点ですでに-6ですが、次のターンのslakeさんの動きが素晴らしい。

シャワーズ交換サンダース オーバーヒート98%

 ゴウカザルvsシャワーズの不利対峙、しかもオーバーヒートでこだわっている状態ですから普通はゴウカザルを引っ込める事を考えます。しかしここで交換を読んでシャワーズに向かってオーバーヒート-6をぶっ放していったのには驚かされました。結果的にサンダースのHPが残ってしまったのですが、素晴らしいプレイングです。

サンダース交換シャワーズ オーバーヒート30%

 結局5発連続でオーバーヒートを打つことになったのですが、サンダースはもはやステロ圏内なので場に出ることは出来なくなりました。これはすなわちスターミーの10万ボルトがグロスとシャワーズに一貫してくる事を意味するので、slakeさんにも勝機が生まれました。

ゴウカザル交換スターミー 波乗り30%

 ここが最後の勝負どころです。スターミーの10万ボルトはグロスとシャワーズに一貫していますが、グロスのHPが80%ほど残っているため10万では2発必要です。スターミーとグロスが無償で対峙することになればのあさんが有利、スターミーとシャワーズが無償で対峙すればslakeさん有利という状況でした。

シャワーズ交換サンダースステロで死亡 10万ボルト不発 のあサンダース死亡2-2

 このように、サンダースを無駄死にさせることでスターミーの10万ボルトを縛り、メタグロスを無償降臨させることになり、勝負が決しました。ここでサンダースの交換を読んでslakeさんがゴウカザルに交換していれば、勝負はわからなかったでしょう。

 死にだしメタグロスvsスターミー。以降は急所が出ない限り逆転の可能性はありません。

 初手の応酬でリードしたslakeさんでしたが、ルカリオの早死にとハピナスの急所死からは常にのあさん有利の戦いでした。それでもあきらめずに最後の読みあいに持ち込んだのは立派でした。決勝戦らしく、レベルの高い読み合いが繰り広げられ、最後も1-0と僅差だったのは実力が拮抗していたからこそでしょう。