前々からまとめてみようと思っていたのだが、6on6における主要な起点を書き出してみようと思う。
【スターミー】 ← ハピナス カビゴン
【サンダース】 ← ハピナス カビゴン ラグラージ マンムー
【ハピナス】【カビゴン】 ← ドサイドン ラグラージ
【ラグラージ】 ← ルンパッパ ユキノオー
【マンムー】 ← ドータクン
【ルンパッパ】 ← ドククラゲ フシギバナ
【ユキノオー】 ← ハッサム ゴウカザル メタグロス その他大勢
【ドククラゲ】 ← ラグラージ ギャラドス
【ハッサム】 ← ギャラドス ボーマンダ ゴウカザル グライオン
【メタグロス】 ← ラグラージ シャワーズ
【ゴウカザル】 ← ギャラドス ボーマンダ ドククラゲ シャワーズ
【シャワーズ】【ミロカロス】 ← サンダース ルンパッパ ユキノオー
【ギャラドス】 ← シャワーズ ミロカロス
【ボーマンダ】 ← 無理
【カイリキー】 ← ヤドラン ヤドキング
【ヤドラン】【ヤドキング】 ← ハッサム
【ヘラクロス】 ← ボーマンダ
【グライオン】 ← ゲンガー
【ゲンガー】 ← ハッサム
ボーマンダは生物の頂点に君臨する存在のようなので、やはり呼ばない事が一番重要。ちなみに、ソーナンスは書かなかったがほとんど誰にでも出て行ける。
2009年8月28日金曜日
18、対戦環境
ポケモンハートゴールドとソウルシルバーの発売日が近づいてきましたね。ここしばらくは本業の研究が忙しかったりドラクエに浮気したりしていましたが、金銀リメイクを機会に再びポケモンしようと思います。
ところで、今回の内容は対戦考察というよりもただの読み物なのであしからず。
最近ポケモンに関する議論をネット上で見ていて感じたのだが、「6on6」と「6to3」を同じゲームだと勘違いしている人が多いように思われる。今回はその違いを考えてみることにする。
一口にポケモン対戦と言っても対戦にはルールがつきものであり、ポケモンの強弱やパーティーの強弱はこのルールによっていくらでも変わりうる。まったくの素人相手に説明するのであれば、どのルールを使用したにせよそれは「ポケモン対戦」の一言でひとくくりにしてしまうこともできるだろうが、一匹一匹のポケモンの性能について論じるような玄人の議論の場では、その議論がそもそもどのルールに則ったものなのかをはっきりさせる必要があるだろう。
6on6と6to3はどちらもポケモンシングルバトルの花形とも言えるレギュレーションであるが、内容はだいぶ違ったものになる。
例えば、6to3では見せ合いの時点で敵の手持ち6匹が全てわかるのに対し、6on6では対戦が進むにつれて敵の手持ちが1匹づつ分かっていく。これは6on6ではエースを隠して6対5でゲームを進めていき終盤に全抜きを狙うような作戦が成り立つことを意味する。一方6to3ではあらかじめ危険因子を知ることができるので、こちらの選択次第で危険を回避することができる。つまり、ゲームが開始した時点で6on6と6to3では情報量にかなりの差があり、これだけでも別のゲームと捉えることもできる。
また、受けの難しさという点で考えてみると6to3はほぼ受けきることは不可能であり、いかにやられる前にやるかが重要になってくる。つまり、6on6ではモンスターの数が多いので「~が来たら~を出す」というようなループが形成されやすい(もちろん現在の環境ではあっという間にループが崩されるのだが)のに対し、6to3では最初からポケモンが3匹しかいないため、敵の潰しに対して誰を出しても殺されるので交換ができない、という場合が非常に多い。現在のポケモン対戦は基本的に殴ることが正義なのだが、6to3はよりその傾向が強く、いかに全抜きをするかという点が重要になってくる。
ステルスロック、毒びしの効果も6to3ではだいぶ軽減される。これも当然のことで、6on6は比較的長期戦になりやすいのに対し6to3は短期決戦であるのでステロを撒く1ターンがもったいないというのが普通の感覚だろう。もちろん、3匹のパーティーでも砂昆布のように持久戦指向のパーティーは組めるし、それが弱いとも思わないが、相手はこちらの手持ちを把握しているのだから砂昆布っぽいメンバー(カバルドンとかグライオンとか)を見せ合いの時に見せた時点で警戒はされてしまう。
気合のタスキもこれらのレギュレーションがはっきり違うという事を証明する良い例であろう。6to3では基本的に殴り合いが対戦の全てを占め、たとえ相性が悪いポケモンでも交換ができないので突っ込むしかない場面が多々ある。よってタスキの採用率はかなり高くなり、相性の悪い相手にタスキで耐えて返しの一撃で仕留めるなどの戦略が成立する。これに対し6on6ではステロ等の定数ダメージが多いことからタスキが発動できるのはほぼ先発だけに限られ、その先発ですら決定力増強のためにタスキを持たせないことが多い。
6to3は殴り合いになりやすいという点から、素早さがポケモンの優劣を決める大きな基準となる。6on6では素早さで負けているなら無理をせず交換という選択肢が生まれうるが、基本的に6to3では退く事は考えない、というかできないことが多い。つまり遅いポケモンはそれだけで6to3では使いにくくなってしまうと言える。
ドサイドンの強さについて「6to3」の考察wikiでずいぶん議論が荒れていたようだったが、それはこの素早さに対する認識の違いがあったのではないかと思われる。6on6においてスターミーやサンダースなどの特殊エースを使う場合、ハピナスとカビゴン通称ハピカビは避けて通れない鬼門である。よって、特殊エースを採用する際はハピカビを起点にして何回でも交換出ししていけるポケモンをパに仕込む必要があるのだが、この役割を果たせるのはドサイドンとラグラージあたりが適任である。こいつらはハピカビからの決定打をもらいにくく、それでいてハチマキを持たせて馬鹿力でも地震でもぶちかましておけば、ハピカビの交換先に相当な圧力をかけられることで有名である。つまり、「6on6」において特殊エースとハチマキドサイドンの組み合わせは相性がよく、敵のループを崩す上で非常に強力である、というのが事実としてあり、この理論に基づいてドサイドンは強いというようなことを「6to3」のwikiで主張しているのではないかと思われる。
一方、6to3のレギュレーションにおいてドサイドンがどれほど強力かというと実はそこまで強くない。もちろん弱くはないのだが、せいぜい1対1交換ができる程度の能力であり、3タテをするような才能は全くない。仮にロックカットが成功したとしても。それどころかタスキを持たせていなければ一回も行動することなく殺されてしまうことが多いのではないだろうか。
つまり、ドサイドンの強さは攻撃種族値140の高い決定力とその決定力を打ち逃げできる有名な起点(ハピカビ)の存在によって成り立っているのに、6to3ではその起点が基本的に存在しない、つまり敵が受けに来ないで殴り合いに来るため、結局ドサイドンの出場機会は死に出しになることが多く、その時に素早さが低くてタイマン性能が低いドサイドンは6on6ほどの活躍はできず、せいぜい一発耐えて1匹殺す程度の決定力しか発揮できない、ということである。
また、ギャラドスなども6on6では止まりやすく、6to3では一瞬で全抜きを可能にするという点で気をつけたいポケモンである。ケアしていればこれほど止まりやすいエースもいないのだが、電気持ちがいないときのギャラドスは本当に絶望的になる。
ドサイドン、ギャラドスに限らず6on6と6to3で強さががらりと変わるポケモンは何匹かいるので、乱暴に「~は強い」とか「~は弱い」とか決め付けるようなことはせず、「6on6のルールでは~が強い」という前提を持って議論して欲しいものです。
ところで、今回の内容は対戦考察というよりもただの読み物なのであしからず。
最近ポケモンに関する議論をネット上で見ていて感じたのだが、「6on6」と「6to3」を同じゲームだと勘違いしている人が多いように思われる。今回はその違いを考えてみることにする。
一口にポケモン対戦と言っても対戦にはルールがつきものであり、ポケモンの強弱やパーティーの強弱はこのルールによっていくらでも変わりうる。まったくの素人相手に説明するのであれば、どのルールを使用したにせよそれは「ポケモン対戦」の一言でひとくくりにしてしまうこともできるだろうが、一匹一匹のポケモンの性能について論じるような玄人の議論の場では、その議論がそもそもどのルールに則ったものなのかをはっきりさせる必要があるだろう。
6on6と6to3はどちらもポケモンシングルバトルの花形とも言えるレギュレーションであるが、内容はだいぶ違ったものになる。
例えば、6to3では見せ合いの時点で敵の手持ち6匹が全てわかるのに対し、6on6では対戦が進むにつれて敵の手持ちが1匹づつ分かっていく。これは6on6ではエースを隠して6対5でゲームを進めていき終盤に全抜きを狙うような作戦が成り立つことを意味する。一方6to3ではあらかじめ危険因子を知ることができるので、こちらの選択次第で危険を回避することができる。つまり、ゲームが開始した時点で6on6と6to3では情報量にかなりの差があり、これだけでも別のゲームと捉えることもできる。
また、受けの難しさという点で考えてみると6to3はほぼ受けきることは不可能であり、いかにやられる前にやるかが重要になってくる。つまり、6on6ではモンスターの数が多いので「~が来たら~を出す」というようなループが形成されやすい(もちろん現在の環境ではあっという間にループが崩されるのだが)のに対し、6to3では最初からポケモンが3匹しかいないため、敵の潰しに対して誰を出しても殺されるので交換ができない、という場合が非常に多い。現在のポケモン対戦は基本的に殴ることが正義なのだが、6to3はよりその傾向が強く、いかに全抜きをするかという点が重要になってくる。
ステルスロック、毒びしの効果も6to3ではだいぶ軽減される。これも当然のことで、6on6は比較的長期戦になりやすいのに対し6to3は短期決戦であるのでステロを撒く1ターンがもったいないというのが普通の感覚だろう。もちろん、3匹のパーティーでも砂昆布のように持久戦指向のパーティーは組めるし、それが弱いとも思わないが、相手はこちらの手持ちを把握しているのだから砂昆布っぽいメンバー(カバルドンとかグライオンとか)を見せ合いの時に見せた時点で警戒はされてしまう。
気合のタスキもこれらのレギュレーションがはっきり違うという事を証明する良い例であろう。6to3では基本的に殴り合いが対戦の全てを占め、たとえ相性が悪いポケモンでも交換ができないので突っ込むしかない場面が多々ある。よってタスキの採用率はかなり高くなり、相性の悪い相手にタスキで耐えて返しの一撃で仕留めるなどの戦略が成立する。これに対し6on6ではステロ等の定数ダメージが多いことからタスキが発動できるのはほぼ先発だけに限られ、その先発ですら決定力増強のためにタスキを持たせないことが多い。
6to3は殴り合いになりやすいという点から、素早さがポケモンの優劣を決める大きな基準となる。6on6では素早さで負けているなら無理をせず交換という選択肢が生まれうるが、基本的に6to3では退く事は考えない、というかできないことが多い。つまり遅いポケモンはそれだけで6to3では使いにくくなってしまうと言える。
ドサイドンの強さについて「6to3」の考察wikiでずいぶん議論が荒れていたようだったが、それはこの素早さに対する認識の違いがあったのではないかと思われる。6on6においてスターミーやサンダースなどの特殊エースを使う場合、ハピナスとカビゴン通称ハピカビは避けて通れない鬼門である。よって、特殊エースを採用する際はハピカビを起点にして何回でも交換出ししていけるポケモンをパに仕込む必要があるのだが、この役割を果たせるのはドサイドンとラグラージあたりが適任である。こいつらはハピカビからの決定打をもらいにくく、それでいてハチマキを持たせて馬鹿力でも地震でもぶちかましておけば、ハピカビの交換先に相当な圧力をかけられることで有名である。つまり、「6on6」において特殊エースとハチマキドサイドンの組み合わせは相性がよく、敵のループを崩す上で非常に強力である、というのが事実としてあり、この理論に基づいてドサイドンは強いというようなことを「6to3」のwikiで主張しているのではないかと思われる。
一方、6to3のレギュレーションにおいてドサイドンがどれほど強力かというと実はそこまで強くない。もちろん弱くはないのだが、せいぜい1対1交換ができる程度の能力であり、3タテをするような才能は全くない。仮にロックカットが成功したとしても。それどころかタスキを持たせていなければ一回も行動することなく殺されてしまうことが多いのではないだろうか。
つまり、ドサイドンの強さは攻撃種族値140の高い決定力とその決定力を打ち逃げできる有名な起点(ハピカビ)の存在によって成り立っているのに、6to3ではその起点が基本的に存在しない、つまり敵が受けに来ないで殴り合いに来るため、結局ドサイドンの出場機会は死に出しになることが多く、その時に素早さが低くてタイマン性能が低いドサイドンは6on6ほどの活躍はできず、せいぜい一発耐えて1匹殺す程度の決定力しか発揮できない、ということである。
また、ギャラドスなども6on6では止まりやすく、6to3では一瞬で全抜きを可能にするという点で気をつけたいポケモンである。ケアしていればこれほど止まりやすいエースもいないのだが、電気持ちがいないときのギャラドスは本当に絶望的になる。
ドサイドン、ギャラドスに限らず6on6と6to3で強さががらりと変わるポケモンは何匹かいるので、乱暴に「~は強い」とか「~は弱い」とか決め付けるようなことはせず、「6on6のルールでは~が強い」という前提を持って議論して欲しいものです。
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